田岡さんの考える新宮市の課題と政策
田岡さんの考える新宮市の課題と政策
(田岡みちとし後援会事務所が発行したものを、スキャンしました)
田岡さんの考える課題と施策
このパンフレットから分かることは、田岡さんは地元経済の弱体化を問題視されているようですね。
その対策として、新しい産業の創出、文化複合施設の完成、まちなか観光の推進を充てています。
また、防災面・医療面にも課題があるとみて、政策を出しています。これは2011年の大水害や、南海トラフを問題視している姿勢が伺えます。医療面は医師不足を問題視されているようですね。
最後は福祉・教育の充実で締めています。教育については少し意外でした。前回紹介したアンケート(和歌山県新宮市 総合計画策定に伴うアンケート調査の結果報告)では、教育にはけっこう住民の皆さんの満足度が高かったのです。それでも田岡さんは重要視されているようです。
以上の経済・防災・福祉&教育が田岡さんの政策における三本柱のようですね。
個人的な意見ですが、「市政は市民のために!」というキャッチコピー?スローガン?はあまりにも当たり前のことを言っていますね(笑)。市政は市民のためにありますから。
それをことさら強調するのは、まるで実現できていないと白状しているような…?(まさかね)
考察
田岡さんが出している政策案はもちろん課題がベースになっています。
それは、田岡さんが「問題だ」と独自に考えているものもありますが、住民の皆さんに対応するために打ち出している施策案もあります。
政策案全体としては、課題のポイントを押さえており、分かりやすいという印象を受けました。子育て世代からお年寄りまで、網羅的にきちんと対応をしていますね。
ここで私は注目したいのは、それをするだけの財源があるか、または行動力があるか
です。田岡さんの政策の場合、実現可能性があるかどうかが一番のポイントになるでしょう。
その点については、ぜひ田岡さんの座談会などに出席して、質問をしてみてください。
座談会
政治家の座談会はとっても面白いですよ。
私からすると、アイドルで例えると握手会みたいな(笑)。
(握手会行ったことありませんが;)
実際に会って、話を聞いてみると、イメージ通りだったり、そうではない場合もあります。また、座談会の雰囲気(オープンな感じ・閉鎖的な感じなど)によってその人の人柄も分かります。
行ったことのない方は人生経験として行ってみるのもおすすめです☺
あとは、田岡さんの政策にいちゃもんをつけるとしたら、政策と政策をつなぐ「ビジョン」が見えないのが問題かもしれませんね。田岡さんらしい「色」をもっと打ち出してもよいと思います(何様)。
そして、毎回ながら、あまり情報発信をしないという印象を深めてしまう田岡陣営。もう少しネットにも露出してほしい…
では、田岡さんについてはここまで。
次回は、並河さんの考える課題と施策について書きます!
またね!
誰に投票するか悩む前に。さっくり分かる新宮市の課題
誰に投票するか悩む前に。さっくり分かる新宮市の課題
突然ですが、みなさんは新宮市の課題とは何かご存知でしょうか。
この質問の難しいところは、人によって回答が大きく異なる場合があることです。
年齢や性別、職業などによって、それぞれ悩みや問題だと思っている点が異なります。
しかし、最も私が問題だと考えるのはまちに特に問題がないと思っている人です。
それは、本当に問題がないまちに住んでいるか、そもそも問題に気づいていないかのどちらかですが、
現実問題として、問題がないまちなどありません。ですので後者の「問題の所在に気づいていない場合」が多いです。
そこで、今回は新宮市が行った「総合計画策定に伴うアンケート調査」を元にして、新宮市の課題をご紹介します。
記事を読んでいただいて、「知ってたし、あたりまえやん」や「え、そんな問題あるんや。知らんかった」など、問題を再確認したり、発見してもらえたらと思います。
次回の投稿では、出馬表明されているお二方が新宮市のどこを問題だと思って政策を打ち出しているのかをご紹介したいと思います!
出馬表明者によって、課題とする点や政策がだいぶ異なるので超重要です!要チェック!
新宮市の課題
新宮市は2016年12月中旬から2017年1月13日までに「総合計画策定に伴うアンケート調査」を行いました。
総合計画とは、まちづくりの最上位計画です。内容は、まちの目指す方向性や目標を実現するために必要な取り組みを総合的にまとめたものとなります。
このアンケート内で、以下のような設問がありました。
「市の施策等について、現在、どのくらい満足されていますか。また、今後、暮らしやすいまちづくりを進めていく上で、どのくらい重要だと思いますか」
(満足度を5段階、重要度を5段階+無回答)
→(満足、まあ満足、どちらともいえない、やや不満、不満、無回答)
この設問を見ていくことで、住民のみなさんが考えている「課題」を見ていきたいと思います。
この質問自体の完成度は良いと思います。行政がアンケートをする際によくやる「満足度と重要度を一緒に聞く」というヤツですね。
これをクロス集計することで、住民のより深いリアルな意見を読み取ることができます。
(ただ、新宮市側がインターネット上で発表した資料が、結果のみを提示するばかりで考察やグラフなどは一切添付されていませんでした。
行政も住民に向かってたくみに情報発信をすることを求められているご時世の中で、「めっちゃ強気やな^^;」と思いました。もうちょっと見やすく丁寧に発信してほしかったです)
では、結果を見ていきましょう!
アンケート結果
項目は次の6つです。
- 基盤整備
- 安全・安心・防災
- 環境
- 福祉・保健・医療
- 教育・文化
- 産業振興
- 基盤整備(行政面)
それぞれ、項目を分けて細かく分化しています。今回はその項目別で一番不満度のパーセンテージが多かったものを紹介します。
不満度が最も高かったもの
基盤整備…幹線道路(やや不満26.8%、不満24.7%)
安心・安全・防災…防災対策(やや不満24.5%、不満16.1%)
環境…川や山などの自然環境(やや不満11.1%、不満7.1%)
福祉・保健・医療…地域医療(やや不満26.5%、不満17.8%)
教育・文化…文化財の活用(やや不満14.0%、不満5.4%)
産業振興…企業誘致(やや不満23.6%、不満21.5%)
基盤整備(行政面)…財政運営や行財政改革(やや不満15.4%、不満11.7%)
住民の皆さんにとっては、新宮市の課題がほとんど思い当たる節があるのではないかと思います。
これだけでは物足りない!というかたは、こちらからアンケート結果を見てみてくださいね。
考察
私がこの中で意外だったのは、企業誘致についての不満度が高かったことですね。おそらく、「もっと企業誘致をしてほしい」という人が多いのではないでしょうか。
しかし、企業誘致については、現在の地域において主流とはいいがたくなっています。
確かに企業誘致は地域経済の起爆剤となりえますが、致命的な弱点があります。
それは、地域に自己決定権がないことです。また、地域の他の企業と関連が乏しいことも挙げられます。
私は、企業誘致はその企業をうまく利用し地域経済に還元できるという確固たる自信がなければするべきではないと思っています。でなければ、企業がその地域から撤退したあとのリスクが高すぎます。
こんな例もあります。2012年にはかつて企業城下町であった鳥取市の三洋電機がパナソニックと再編された際、社員の県外配転も起こりました。また、離職者も出たのです。
それについては、こちらの記事をどうぞ。
最後に
どうでしたでしょうか。
もう一度、新宮市の課題について考え、自分がどの候補者に投票すればよいか考えるものいいと思います。
以上、枝豆でした。
並河さんってどんな人?プロフィールを突っ込んで調査したよ!
並河さんってどんな人?プロフィールを突っ込んで調査しました。
並河哲次(なみかわ・てつじ)さんは和歌山県新宮市の市議会議員です。
現在2期7年目、32歳ですね。
1期目は25歳で当選して、全国的にも注目を集めました。
そして、2017年には市長選挙に出馬表明もされていて、10月の市長選挙を控えられています。
そもそも私が新宮市長選挙に興味を持ったのは
プロフィールにも書きましたが、私が新宮市長選挙に注目したのが、全国的にもダントツに若い候補が現職と対決するということを小耳にはさんだからです。
また、そこから並河さんについて調べ、私が驚いたのは、
の2点です。
日本の地域でよく言われることには、「ワカモノ、ヨソモノ、バカモノ」の3モノが地域を変える、ということがあります(並河さんがバカモノといっているわけではありませんよ!💦)。
ただ、そんな人材を受け入れられることができるような、柔軟性に富んだ地域はそうそうありません。やはりヨソモノに対して抵抗があったり、若い人が必然的にもたらす新しいものに対して忌避感を感じてしまう人が多いです。
それに対して、新宮市はとても懐が深いといえるでしょう。また、新しいものを受け入れるだけの土壌もあるということでしょうね。
では、そんな新宮市で市議会議員をされている並河さんとはどのような人なのでしょうか。
並河さんのプロフィールをもとに、調べてみました!
並河哲次さん プロフィール
(新宮市議会議員 なみかわてつじより)
すごく笑顔ですね。☺
これは、事務所をリニューアルしたときに撮った写真だそうです。
以下は、並河さんのホームページから引用です。
- 大阪のなかでも緑豊かな地域であり、箕面山の自然に親しみながら育つ
- 大学時代はアウトドアサークルに所属。ラフティングのガイドのアルバイトや、自転車での北米大陸横断な どの経験を積む。
- 地域活性化を目指す学生団体にも所属。島根県海士町、滋賀県近江八幡など全国各地を訪れる。
2009年4月 新宮市に移住。家庭教師の傍ら、有機農家で研修。
- 米や麦などを栽培。また、それを原料にしてポン菓子屋「てつじぃのポン工房」を営む。
- 家庭教師以外にも、新宮周辺に住む小・中・高校生を対象にした進路相談/個別指導/ディスカッションを行う「なんでも相談塾」を主宰。
2011年4月 新宮市議会議員選挙に25歳で出馬し、当選。最年少議員となる。
- 議会では一般質問を毎回実施。また、3ヶ月に1回のペースで活動報告書を配布。さらに、市政について自由な意見交換を行う「おしゃべり会」を3ヶ月に1回、市内4ヶ所で定期的に開催。
- 20代の政治家として、世界経済フォーラムよりGlobal Shapersに選出され、全国各地の若手起業家等とのネットワークを得る(2013年5月)。
- 議員活動とは別に、子ども・若者向け私設図書館「Youth Library えんがわ」を開設する(2013年8月)。
2015年4月 新宮市議会議員選挙に再出馬し、当選。現在2期目。
これを読んで、新宮市長選挙に出馬表明している2名の基本情報を押さえよう!にも書きましたが、並河さんのご経歴は波乱に富んでいますね。
「大阪で育った並河さんが京大に行く」.
ここまでは「おー、めっちゃ頭いいやん」で収まる話ですが、そこから遠く離れた和歌山県新宮にやってくるところが興味深いですね。
最近、若い人を中心に「グリーンツーリズム」や「田園回帰」が始まっているといわれていますが、その流れを汲んでおられるのでしょうか。
大学時代に行かれた島根県海士町は、まちおこしや地域活性化で、その道では大変有名な成功事例です。東京の大手企業からIターンしてきた方や、わざわざ県外から来られた職員さんがいらっしゃるなど、とても熱い地域だといえます。中でも、有名なのは名物町長だとか^^
(町長の講演には私も伺ったことがあります!)
そして、大学時代にいろいろなところに旅や勉強などで訪れた後、新宮市に移住することを決められたようですね。
さまざまなところに行かれた並河さんが選ばれたということは、新宮がそれだけ魅力的だったということなのでしょう。
有機農業、家庭教師、ポン菓子屋、「なんでも相談塾」など、様々な分野に挑戦された後、25歳で最年少議員に当選。
え?ポン菓子屋?と思いましたが、今は生産から販売までの一連の流れをやりたい!という人が多いので、自分で栽培したものを自分で加工することに興味を持たれたとしても不思議はないな、と思い直しました。^^;
議員活動
議員に当選された後は、精力的に議員活動を行っておられるようですね。
ここで、ひとつ気になったのは、
「一般質問を毎回実施」
というところです。
一般質問というのは、簡単に言うと「議会において個々の議員が行う質問のこと」です。対して、会派の代表者が行う「代表質問」があります。
それで、なぜ私がここに着目したかというと、「一般質問を毎回実施」というのをわざわざ報告しているということは、他の議員は一般質問を毎回実施はしていないということとなります。
そう考え、調べてみました。
すると、他の市町村の議会でも毎回一般質問を出す人と出さない人がいるみたいですね。
それについては、こちら↓
なぜ質問しない議員ばかりに?地方議会の「怠け者の楽園」ぶり | 相川俊英の地方自治“腰砕け”通信記 | ダイヤモンド・オンライン
をご参照ください。
うーん。ここまで地方議員が質問しないとは、知らなかったですね…。こういう人がすべてではないとわかっていても、一部の人がこうして取り上げられてしまうとイメージが大幅に下がってしまいます。
それに対し、毎回一般質問をしている並河さんは仕事上の義務を果たしていると言えるでしょう。
Global Shapers
次に私が着目したのは、並河さんの経歴の中でも横文字な「Global Shapers」ですね。
並河さんはここの「大阪ハブ」に所属しています(大阪ハブのページに並河さんが載っていました)。
「ハブ」というのは、グローバルシェイパーズは世界各地に拠点がありますので、拠点のことを「地名+ハブ」と呼んでいるようです。
では、グローバルシェイパーズは何をしている団体なのでしょうか。
グローバルシェイパーズコミュニティーは世界経済フォーラム(通称ダボス会議)のイニシアチブのひとつで、優れた潜在能力、また実績を持ち、社会に貢献する強い意思を持つ33歳以下のメンバーで形成されるコミュニティーです。
現在、世界に350以上ものハブがあり、4,400人以上がシェイパーとして活動しています。大阪ハブは現在14名のシェイパーで構成されており、地域社会の貢献を目的とするさまざまなプロジェクトを遂行しています。
やたら長ったらしい文章を引用してしまいました・・;
何が言いたいかざっくりまとめると、「突出した能力を持つリーダーを集めて、コミュニティをつくり、様々なプロジェクトをやろう」という感じですね。
では、 このメンバーに選ばれるのは難しいのでしょうか?
グローバルシェイパーズのメンバー
メンバーをざっと見たところ、「○○代表理事」「○○県議会議員」「○○創設者」「NPO法人○○代表」などの肩書を持つ面々が並んでいました。
グローバルシェイパーズには年齢規定年齢があって、33歳以下に限っていますから、かなり若い面々といえます。
これから推察するに、若いうちから何かの団体の代表や、主体的な活動をしている人、かつ情報発信・収集がうまい人がなっているようですね。
これに選ばれるには、相当に難しいのではないでしょうか。
え?図書館の館長?
並河さんは私設図書館「Youth libraryえんがわ」の館長もなさっていたようです。今は引退されて、「留守番役」だそうです^^
では、ユースライブラリーえんがわとはなんでしょうか?
Youth Library えんがわ
ユースライブラリーえんがわとは、図書館、自習室、ゲストハウスが一緒になったオルタナティブスペースのようですね。また、コーヒースタンドも併設されているようです。
並河さんは家庭教師や塾も主催されていましたから、もともと子供の学ぶ場所には興味があったのでしょう。
議員をやりながら、(一般質問もしながら)、このような取り組みができるということは、周りに協力者が相当いたということですね。
また、並河さんはインターネットでの情報発信に優れていますので、新宮市外からも協力者を募ることも可能だったのではないかと思います。
その他
並河さんの名前をGoogleで調べると「並河哲次 ちきりん」という候補が上がってきます。
ちきりんさんは「社会派ブロガー」であり、旅行家です。そしてちきりんさんは本も出版されており、本の著者紹介にはこのよう書かれています。
『月間200万PVのアクセス数を持ち、熱狂的なファンと、既存メディアに匹敵するほどの絶大な影響力を持つ、おばけブログ「Chikirinの日記」。』(「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記より)
そんなちきりんさんですが、なんと並河さんが26歳のときに対談をされて、それがちきりんさんのブログ上で9回にわたる連載になっています。
並河さんについてとても詳しく取材されていますので、ぜひぜひ!そちらをご覧になることをオススメします。
読まないと損なくらい、ちきりんさんの魅力と並河さんの考えがいっぱい詰まっていますよ。
こちらからどうぞ!
まとめ
- 並河さんは京大卒業後、新宮に移住し、新宮で様々な活動をしたあと、25歳で議員となった。
- その後も精力的に地域で活動をし、全国的なネットワークも持っている。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
並河さんは奇想天外な経歴をお持ちでしたね。そのような「面白い」方が議員になることは少ないのではないでしょうか。
有能な人材が民間に流れると言われる現代ですが、並河さんのような方もいるのだということを忘れずにいたいですね。
この記事を通して、新宮市長選挙に興味を持っていただけたらとてうれしいです。参考になったという方は、シェアをお願いします!
以上、枝豆でした!
田岡さんってどんな人?経歴を徹底調査!
田岡さんってどんな人?経歴を徹底調査!
皆さんご存知、田岡さんは新宮市の市長を2期8年勤められています。
今年(2017年)の10月に任期満了による市長選挙にも、出馬表明されていますね。
田岡さんをあまりご存じではないという方も、知ってるよ!という方も、田岡さんの経歴を見ることで何か発見があるかもしれません。
ぜひ以下のプロフィールをご覧になって下さい。
田岡さんを紹介!
今回は、田岡さんの講演会が出しているチラシを参照し、調べたものを掲載します。
(このチラシは後援会が発行したものを、私がスキャンしました)
とても柔和な表情ですね☺
以下が書き起こしたものです(わたくし枝豆が和暦に慣れていないので、西暦に直しています)。
学歴
1979年3月 新宮高等学校卒業
1985年3月 大阪芸術大学芸術学部写真学科卒業経歴
1985年4月~ カメラのタオカ
1987年6月~ 毎日放送局 新宮駐在員
1999年5月~ (2年間)三輪崎小学校 育友会長
2001年1月~ (1年間)社団法人新宮青年会議所 理事長
2003年5月~ (5年間)紅葉中学校 育友会長
2009年10月~ (1期目)新宮市長
2013年10月~ (2期目)新宮市長
2014年4月~ (2年間)和歌山県市長会 会長
では、一つ一つ見ていきましょう!
和歌山県立高等学校
田岡さんの出身高校は和歌山県立新宮高等学校です。
新宮の方は皆さんご存知でしょうから、説明は割愛させていただきます。
田岡さんは三輪崎のご自宅から、毎日新宮高校まで通われていたのでしょうね。
私立大阪芸術大学
大阪芸術大学はおととし(2015年)で創立70周年を迎えた私立の芸術大学です。
田岡さんが卒業されたとき(1985年)には、ちょうど40周年でした。
大阪芸大は、大学としての経歴がちょっと面白いです。
まず、大阪芸大は「平野英学塾」として始まっています。最初から芸大ではなかったのですね。
そこから何度か再編成があり、現在の大阪芸大になりました。関西の私立美大としては、京都精華大学と並ぶ大学として知られています(諸説ありますが)。
現在はコースもかなり多く、在学生も多いですね。
所在地
場所は、大阪府の中でも奈良県に近い南河内郡の河南町という場所にあります。
大阪の中心部からは最寄り駅の貴志駅まで電車でおよそ1時間かかります。
…え? 私、正確な場所は知らなかったので、結構驚きました。大阪の中でも結構田舎にあるのですね。
遊びに行くのだったら、難波や阿倍野のほうが断然に近い、そんな場所ですね。
当時の入試方法は?
当時の入試方法はなんだったんだろう…というややゲスイことを調べてみました。
驚きの事実が判明しました。笑
下記の引用は、大阪芸大の出身である庵野秀明さんのサイトからです。庵野さんの経歴の一部を引用させていただきました。
庵野さんは言わずと知れた「新世紀エヴァンゲリオン」の監督ですね。
「とにかく大学に行ってくれ」という両親や進学率を下げたくない高校の要望により、ようやく受験の準備、重い腰を上げる。無作為に取り寄せた資料の中に学科試験無し実技のみという、私立大阪芸術大学を発見。更に、映像計画学科(当時)の試験内容が絵コンテということを知るに至リ、安心してなおも遊び続ける。
「学科試験無し実技のみという、私立大阪芸術大学を発見。更に、映像計画学科(当時)の試験内容が絵コンテということを知るに至リ、安心してなおも遊び続ける」
おお^^;庵野さん、ロックだわ。
庵野さんは1960年生まれ、田岡さんは1961年生まれです。
そして、庵野さんが大学に入学されたのが1980年、田岡さんがおそらく*11979年前後です。
もちろんお二方の学科は映像計画学科(当時)、写真学科と異なりますが、この書き方では大阪芸大の当時の入試方法全般が実技試験のみだったようですね。
うーん、これはびっくり。実技だけで入れたということは、田岡さんは当時から相当カメラの技量を持っていらっしゃったのでしょうか。
カメラのタオカ
大阪芸術大学を卒業された後、田岡さんはご実家の株式会社 カメラのタオカに入社しています。
カメラのタオカは、写真撮影、写真の現像、写真修復、フォトアルバム作成など、写真や映像に関わることを手広くやっておられます。
サイトでは、「熊野地方撮影スポット」を紹介されているなど、とても地域密着型の会社だなと好印象を受けました。
毎日放送 新宮駐在員
毎日放送は、新宮に中継所を置いています。そこの駐在員として田岡さんは勤められたようですね。
三輪崎小学校 育友会長
紅葉中学校 育友会長
三輪崎小学校と紅葉中学校では、育友会=PTAという位置づけです。
田岡さんはPTAの会長を務めておられました。
お子さんの進学とともに、小学校の会長から中学校の会長もされたようですね。
これは、なかなかできるものではないですね。PTAの会長は仕事も多いですし、他の役員の方との調整も大変です。
責任感のある方でないと、務まらないでしょう。
社団法人新宮青年会議所
青年会議所はご存知でしょうか。
「JC」のほうが、聞き覚えがあるのではないかと思います。
どのような理念のもと作られた組織なのか、見てみましょう。
1949年、「明るく豊かな社会」の実現を理想とし、次代のリーダーとなる責任感をもって、 お互いに切磋琢磨しようという情熱をもった青年有志による東京青年商工会議所(商工会議所法制定にともない青年会議所と改名)設立から、日本の青年会議所(JC)運動は始まりました。共に向上し合って、社会に貢献しようという理念は瞬く間に全国に拡がり、各地に次々と青年会議所が誕生。1951年には全国的運営の総合調整機関として日本青年会議所(日本JC)が設けられました。
新宮の青年会議所も、その流れを汲んでいます。
そして、田岡さんは理事長を1年勤められました。
新宮市長
そして、いよいよ田岡さんは2009年(一期目)に新宮市長に就任されました。
私が驚いたのが、議員や市職員を全くされずに市長になったことです。
この事例は全国でも多いとは言えません。
もちろん、県・市の議員や市職員を経なくても市長になったことがある人はいます。
しかし、県や市の議員、職員を経験し、行政にかかわることを学んだ上で市長になる人が圧倒的に多いです。
また、日本の従来の選挙では、「3バン」がなければ勝てない、と言われてきました。これは、「ジバン(地盤)、カンバン(看板)、カバン(鞄)」のことです。
- 地盤=選挙区内における後援会などの支持組織
- 看板=知名度
- 鞄=選挙資金
(これは私の個人的な意見ですが、小中学校とPTAの会長をされ、青年会議所の理事長や会社の代表をされたことで、顔が広いからこそ市長になれたのだ、と思ってしまいます^^;)
議員の仕事と一般の仕事はやはり違う部分が大きいです。いくら一般で経験を積んでいても、いきなり市長をすることは当時の田岡さんにとってかなりチャレンジ精神に富んだことだったのではないかと思います。
しかし、今はもう8年も市長を務められてますから、不慣れなことはないでしょう。
和歌山県市長会
和歌山県市長会ってなんだろう?と思って、色々調べてみたのですが、まずホームページが存在しないようでした。
文字通りの組織なら、和歌山県の市長が集まってそれぞれの市同士の調整や連絡を取る会なのでしょうね。
これに対して、和歌山県町村会はしっかりホームページが存在しました。こちらは、
和歌山県内の町と村で構成されています。
終わりに
どうでしたでしょうか。
田岡さんの意外な経歴や一面を知ることができたでしょうか。
これが今回の市長選挙に興味をもつきっかけになって下されば、こんなにうれしいことはありません。
この記事がいいね!と思ってくださった方は、シェアをお願いします。
おまけ
田岡さんのこれまでの市長選における新聞記事やデータなどは、こちらの団体さんが調べておられるようです。
ぜひ参考になさってください。
以上、枝豆でした!またね
*1:田岡さんの大学卒業年のみしか資料に明記されていなかったため
これを読んで、新宮市長選に出馬表明している2名の基本情報を押さえよう!
- 2017年10月15日 告示日
- 2017年10月22日 投票日
これは、現職の市長である田岡さんの任期が満了になったために行われるものです。
現段階で出馬表明をしているのは
- 現職:田岡 実千年
- 新宮市議会議員:並河 哲次
の2名です。
新宮市民の皆さんにとっては、市の将来を託す人を選ぶ大切な選挙だと思います。
今回は出馬表明している2名のプロフィールを紹介したいと思います。
田岡さんってどんな人?
(写真:新宮市ホームページ 市長室より)
田岡 実千年さんの経歴(参考:新宮市ホームページ市長プロフィールより)
氏名
田岡 実千年(たおか みちとし)
生年月日
1961年2月13日 (56歳)
学歴
1985年3月 大阪芸術大学芸術学部卒
職歴
1985年4月~平成2008年9月 株式会社 カメラのタオカ在籍(1990年~代表取締役)
1987年6月~2008年9月 毎日放送報道局新宮駐在員
2001年1月~12月 一般社団法人新宮青年会議所理事長理事長
2009年10月25日 新宮市長当選
2009年10月30日 新宮市長就任
2012年4月~2014年3月 和歌山県市長会副会長
2013年10月27日 新宮市長再選
2013年10月30日 新宮市長2期目就任
2014年4月~2016年4月 和歌山県市長会会長
出身地は和歌山県新宮市の三輪崎地区です。
そして、新宮高校を卒業した後は、大阪芸術大学へ進学しました。
大学卒業後は新宮市に戻り、家業を継がれました。
その後は毎日放送の駐在員、新宮青年会議所の理事長を並行して勤め、2009年には新宮市長に当選されています。そして2013年には再選されています。
個人的な感想ですが、ミチトシという名前で「実千年」と書く人はなかなかいらっしゃらないのではないでしょうか。珍しい漢字ですね。
ご実家は「株式会社 カメラのタオカ」で、ご自身もカメラをやっておられるようです。
去年(2016年)の7月には、「夏休み子どもカメラ教室」を主宰し、子どもたちにカメラを教えられたとのこと。ちなみに子どもたちは6名参加しました。
また、田岡さんの趣味である「手打ちうどん」は有名ですね。美味しいと評判だそうです。どれほど美味しいのか一度ぜひ食べてみたいものです。
田岡さんの詳細なプロフィールはこちらの記事にまとめています。
要チェックです!
並河さんってどんな人?
並河 哲次さんの経歴(参考:新宮市議会議員 なみかわてつじ ホームページより)
氏名
並河哲次(なみかわ てつじ)
生年月日
1985年8月27日(32歳)
職歴
2009年4月 新宮市に移住。家庭教師の傍ら、有機農家で研修。
米や麦などを栽培。また、それを原料にしてポン菓子屋「てつじぃのポン工房」を営む。
家庭教師以外にも、新宮周辺に住む小・中・高校生を対象にした進路相談/個別指導/ディスカッションを行う「なんでも相談塾」を主宰。
2011年4月
新宮市議会議員選挙に25歳で出馬し、当選。最年少議員となる。
議会では一般質問を毎回実施。また、3ヶ月に1回のペースで活動報告書を配布。さらに、市政について自由な意見交換を行う「おしゃべり会」を3ヶ月に1回、市内4ヶ所で定期的に開催。
2013年5月
20代の政治家として、世界経済フォーラムよりGlobal Shapersに選出され、全国各地の若手起業家等とのネットワークを得る
2013年8月~
議員活動とは別に、子ども・若者向け私設図書館「Youth Library えんがわ」を開設し、館長となる。
2015年4月
新宮市議会議員選挙に再出馬し、当選。現在2期目。北村議員と会派「新宮政策研究所」を組み、代表者を務める。議案の修正案の提出などが可能となり、より積極的な議会活動を行う。
「関西若手議員の会」の勉強会の主催や、「20代当選議員の会」に加入するなどネットワークを広げる。
箕面市といえば、関西圏では有名な景勝地です。「箕面の滝」や猿、紅葉など、自然が豊かな地域です。
卒業後、在学中から関わりのあった新宮市に移住したあと、家庭教師や塾、有機農業の研修、ポン菓子屋などの職に就いています。
その後、25歳で新宮市議会議員選挙に出馬、当選。現在は2期目です。
議員活動とは別で、2013年に「Youth library えんがわ」という〈図書館・自習室・ゲストハウス・カフェ〉が一緒になったオルタナティブスペースのような施設を創設されました。
「ユースの学びを全力で応援する図書館」「泊まれる図書館」というのがコンセプトのようです。(現在は代表を引退され、”留守番役”とのこと)
また、グローバルシェイパーズコミュニティー大阪ハブのメンバーでもあります。
グローバルシェイパーズとは何でしょうか。
グローバルシェイパーズコミュニティーは世界経済フォーラム(通称ダボス会議)のイニシアチブのひとつで、優れた潜在能力、また実績を持ち、社会に貢献する強い意思を持つ33歳以下のメンバーで形成されるコミュニティーです。現在、世界に350以上ものハブがあり、4,400人以上がシェイパーとして活動しています。大阪ハブは現在14名のシェイパーで構成されており、地域社会の貢献を目的とするさまざまなプロジェクトを遂行しています。
以上、並河さんの経歴をざっと見ました。
京大を出た後に新宮に移住し、様々な活動のあとに議員になって、そこからまたさらなる活動を広げていっているようですね。
なかなか興味深いご経歴ですね(笑)。
とても活発で活動的な方なのでしょう。
並河さんのさらに詳細な経歴はこちら!
並河さんってどんな人?プロフィールを突っ込んで調査したよ! - しんぐう・せんきょ2017
最後に
並河さんのほうが田岡さんよりも詳細なプロフィールをアップしていたため、分量に偏りが出てしまいましたが^^;どうだったでしょうか。
読んでくださったあなたが、出馬表明している2名について、少しでも興味をもっていただけたら幸いです。
以上、枝豆でした!
新宮市に住民票を置きっぱなしの方に朗報!新宮市に住んでいなくても投票ができる2つのステップ
地元を離れるときに、住民票まで移す人はなかなか少ないのではないでしょうか。
行政関係の手続きをするとき以外、住民票のことは日常生活の中で意識することはないと思います。
しかし、選挙のときは違いますよね。
「新宮市から出ているから、投票ができない!」と思っている方は結構多いのではないでしょうか。
それ、その勘違い、もったいないです!
実は、新宮市から出ているけれど住民票を残している人は、ある手続きを踏めば新宮市での投票をすることができます!
今日はその方法である「不在者投票」をご紹介します。
「不在者投票」って何?
不在者投票とは、
仕事や用事等で、他の市区町村に滞在していて投票日に投票できない場合、選挙期日の前に、滞在先の市区町村で不在者投票をすることができます
(新宮市ホームページより)
つまり、住民票を置いている「住民登録地」と、滞在地(現在住んでいる場所)が異なる人でも投票ができる、という制度のことです。
そこで、私も新宮市のホームページを見て不在者投票について調べたのですが、
「サイトの説明がめちゃくちゃわかりにくい!」と思ってしまいました^^;
これでは「不在者投票」自体がややこしいものだ、と誤解を受けてしまっても仕方ないかもしれません^^;
新宮市の説明の場合、図がややこしくて混乱してしまうし、説明も具体的な例などを挙げていないのでイメージが難しいです。
そこで、私が実際に新宮市の選挙管理委員会に電話をして、わかりにくいところを質問しました。
その結果、わかった情報を補足しながらまとめました。
ぜひ参考にしてください。
(以下の内容は、新宮市ホームページを参考・補足をしたものです)
不在者投票の2ステップ
ざっくりまとめると、
となりますが、それぞれに注意点があるので、詳しく説明をしていきます。
新宮市選挙管理委員会が2017年9月22日に、新宮市長選専用ページをアップします。
そのページから投票用紙の請求のための書類を簡単にダウンロードできます。
これに自分の情報を書き込み、新宮市選挙管理委員会に郵送(メールやFaxは不可)します。
この請求ができる期間についてですが、
その前に!選挙には「告示日」と「投票日」があるのをご存知でしょうか。
告示日
その市町村の選挙管理委員会が「×月〇日、○○の選挙で▽▽と□□が立候補します」と正式に発表する日のことです。
投票日
その名の通り、選挙の投票をする日のことです。
今回の市長選の場合、投票日は2017年10月22日です。
告示日はその7日前、10月15日となります。
そして、投票用紙を請求できる期間ですが、告示日の前でも、告示日を過ぎても構いません。
ただ、遠方にお住まいの方は投票用紙の郵送に時間がかかってしまい、間に合わなかったとならないように、早めに用紙を取り寄せることをおすすめします。
②郵送された用紙を持って、最寄りの選挙管理委員会に行く
告示日以降、つまり10月15日以降に、新宮市選挙管理員会から封筒が送られてきます。この封筒はショボいマトリョーシカのように二重になっています。
外側の宛名などが書かれた封筒は開けてもいいですが、内側の小さい封筒は絶対に開けないでください(封筒にも開封禁止の旨が書かれています)。
この小さい封筒には投票用紙が入っています。これを開封してしまうと、投票ができなくなってしまいます。
この封筒をもって、滞在地にある最寄りの市区町村選挙管理委員会に行き、不在者投票を済ませてください。
注意
最寄りの選挙管理委員会に投票する時期ですが、あまり遅くなってしまうと郵送が間に合わなくなる場合があります。
10月22日の19時までに、投票用紙が新宮市に届かないと、投票が無効になってしまうので気を付けてください。
まとめ
①9/22に立ち上げられる市長選挙のページから、申請書をダウンロードし、新宮市の選挙管理委員会に郵送する。
②滞在地に送られてきた投票用紙の封筒をもって、最寄りの選挙管理委員会で投票する。
最後に
どうでしたでしょうか。
意外と簡単だと思われた方も、めんどくさい!と思った方も、自分の一票の重みを感じるいい機会かもしれませんね。
ぜひ不在者投票をしてみてください。
おまけ
〒647-8555
参考