新宮市長選挙〜新宮市の教育について〜
街の活性化にはこれから新宮の未来を担う若者をどれだけ育てられるかという部分が必要になってくるように思います。
特に、新宮は地元であることを大切にしているのであれば、地元から未来を担う若者をしっかりと育てていかなければなりません。
そこで今回は、両候補の教育についての考え方を見ていきたいと思います。
なみかわてつじ
まず、並河さんは学習支援にITツールを導入するとしていますね。
ITツールの導入は、場所という概念を取り払い、無限の可能性に満ちています。
それを導入することで、どこにいても質の高い学習をすることが可能です。
他の都市から離れた新宮だからこそ、なおさら取り入れる必要性を感じます。
また、新宮子ども基金を新設すると言っています。
これの原資は、市長退職金の1000万円だそうです。
田岡市長がいらないと言っていたにも関わらず復活させた退職金を、自分が受け取る代わりに新宮の未来を担う子どもたちに投資したいということでしょう。
その投資の具体的な使い道としてスポーツ支援や中高生の放課後の居場所づくり、姉妹都市サンタクルーズへの留学支援等としています。
姉妹都市サンタクルーズに関しては過去の記事でも紹介したように、ITの先進地ですね。ITの導入との相乗効果がありそうですね。
などなど、妄想を膨らませてしまいます。
若者に投資をすることで街が良くなることをわかっているからこその、未来を見据えた政策ですね。
田岡みちとし
一方、田岡さんは「生きる力」の育成を図ると言っています。
学校教育で、一人一人の能力を尊重した指導により学力の向上も図る、とのことです。
さらに、いじめや不登校問題も学校・家庭・地域が一体となり取り組み、一人一人を大切にする教育活動を推進するとのことです。
全て大切なことですね。
ですが、おそらくどこの自治体でも同じようなことを言っていて、それが実現されていないのが現実だと思います。
この方針に対してどのような具体的なアクションをとるのかということが大事なんですよね。
こうした教育方針での、ロールモデルになるためにはやはり他の地域と違う差異性を産む必要があって、それを提示できて初めて意味があるような気がします。
なので、これから先はそこを見ていきたいところですね。
雑感
両者ともにいいことは言っています。
しかし、新宮のような街が地方創生していくためには、他の地域と違う政策を打ち出し実行していくことが必要です。
確かに短期的には結果が出ないかもしれませんが、長期的に取り組み、まちづくりをしていく必要があるような気がします。
それが消滅可能性都市としてできるであろうことではないでしょうか。
などとふと思いました。
短期的にどうありたくて、長期的にどうありたいのか。
そのビジョンをしっかりと持っている人がリーダーとしてその街を引っ張っていく必要がある気がしますね。
教育という最大の投資をどう捉えるのか、候補者間で差異が現れて面白いですね。